内科系疾患 internal-medicine

内科系疾患

当院で診療することの多い病気について解説してみました。
受診の際にお読みください。

高血圧

一般に血圧の値が130/85以上の場合を言います。常に140/90以上ある場合は何らかの対策が必要です。まずは食事の減塩が重要です。高血圧を放置すると、脳卒中や心筋梗塞、腎不全などを引き起こします。高血圧の代表的な症状は頭痛、めまい、肩こりなどがありますが、無症状のことも多く、健診や普段の血圧測定で140/90を超えている場合はご相談ください。

高血圧

糖尿病

血糖値が高くなる病気です。空腹時血糖126mg/dl、HbA1c6.5%を超えると糖尿病と診断できます。急性発症の糖尿病以外は、初めは症状がありません。健診等で気がつく場合がほとんどです。ある程度血糖が高くなると、病状が進行し喉が渇く、尿が多い、痩せてくるなどの症状が現れます。同時に糖尿性腎症や網膜症などの合併症も現れます。血液検査や健診で血糖が高めと言われた時には、できるだけ早めに受診しましょう。

脂質異常症

コレステロール(特に悪玉LDLコレステロール)や中性脂肪が高い状態をいいます。LDLコレステロールの正常値は140mg/dlまで、中性脂肪の正常値は150mg/dlまでです。脂質が高いといわゆる動脈硬化を引き起こします。その結果、脳卒中や心筋梗塞がおこります。食事やアルコールに注意が必要ですが、改善しない場合は薬の治療が必要です。

高尿酸血症(痛風)

血液中の尿酸値が7mg/dl以上の場合は高尿酸血症です。尿酸が高くなる代表的な病気として痛風があります。痛風は激烈な関節痛(足の親指が多い)を起こします。また尿酸が高いと、動脈硬化や腎機能障害を起こします。プリン体の制限やアルコール制限が重要です。それでも尿酸値が8mg/dl以上ある場合は薬物治療が必要です。

心臓病

狭心症、心筋梗塞
心臓に栄養を送る冠状動脈の動脈硬化が原因で起こる病気です。動脈硬化を引き起こす高血圧、糖尿病、脂質異常症や喫煙などが原因となります。症状は胸部の痛み、重苦しさが主なものです。治療は内服薬、カテーテルによる治療、心臓血管バイパス手術があります。胸の痛み、胸部苦悶感を感じる方は、一度は心臓の検査を受けてみましょう。
狭心症、心筋梗塞
不整脈
期外収縮などは特に問題ないことが多いですが、高齢者で問題となるのは、心房細動です。心房細動を放置しておくと、心臓の中に血栓ができて、その血栓が脳の血管に到達し、血管が閉塞して脳梗塞を起こすことがあります。その予防に血液を固まりにくくする薬を内服する治療がよく行われます。また心房細動の根治治療としてカテーテルアブレーションという治療もあります。動悸を感じる時はまず心電図検査を受けてください。
不整脈

かぜ、インフルエンザ

冬場に一番多い病気です。のどの痛み、咳、痰、熱などが主な症状ですが、インフルエンザの場合は全身倦怠感や関節痛などがひどくなります。治療は対症療法が主になりますが、インフルエンザは抗インフルエンザ薬の投与で重症化が防げますので、急な38度以上の発熱が起こった時は早めに受診して、インフルエンザ迅速診断検査で診断してもらいましょう。インフルエンザ対策としてワクチンは必ず打ちましょう。

かぜ、インフルエンザ

肺炎

かぜ症状が重症化して、高熱や咳が続いたり、胸の痛みがある時は肺炎が疑われます。まずはレントゲン検査を受けましょう。軽い肺炎は外来通院で抗菌薬を内服しながら治すことが可能です。呼吸困難など重い症状がある方は入院治療が必要です。マイコプラズマ肺炎は外来でも迅速診断ができるようになりました。高齢の方は肺炎で亡くなることが多いですから、肺炎球菌ワクチンを予め打っておきましょう。

肺炎

喘息(咳喘息)

何週間も咳が長引く、呼吸時にゼーゼーするなどの症状がある時は喘息を疑います。今は喘息にはステロイド吸入療法がメインの治療になっています。かぜを引いた後、咳だけが長引く方がいます。咳喘息、アトピー咳嗽などといわれる病気です。この場合も気管支拡張薬や抗ヒスタミン剤、ステロイド吸入などで症状が改善します。

COPD

COPDとは慢性閉塞性肺疾患といわれ、タバコを主な原因とする肺の炎症による病気で、労作時呼吸困難、慢性の咳を主症状とします。症状と肺機能検査、胸部レントゲン、胸部CTなどで診断します。治療はまず、禁煙、症状をとるために気管支拡張剤の吸入を行います。

COPD

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍

症状は胃の痛み、胃もたれ、食欲不振などです。胃炎や潰瘍の原因で、最近ピロリ菌が重要視されています。胃炎、潰瘍の方でピロリ菌がいる方は除菌治療を行うことが推奨されています。またピロリ菌は胃がんの原因にもなると言われ、除菌治療は胃がんの予防にも重要です。胃の症状が気になる方は胃カメラとともにピロリ菌検査やABC健診(ピロリ菌感染と胃の萎縮を示すペプシノーゲンを血液で調べ、胃がんの危険度を知る健診)を受けましょう。

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍

感染性下痢症

下痢、腹痛が主な症状です。原因はウイルスが多く、特に冬期はノロウイルス感染が有名です。一部の細菌感染性の腸炎以外は、対症療法で対応します。激しい下痢により脱水症になるのを防ぐため水分摂取を勧めます。経口摂取が難しい場合は点滴を行います。抗菌薬の投与は状況により判断します。必ずしも抗菌剤が必要ではありません。

感染性下痢症

胆石症

胆嚢に結石と呼ばれる石ができる病気です。腹部エコー検査により診断可能です。痛みなどの症状がない場合は特に治療はせずに、経過をみることが多いですが、胆嚢炎を起こしたり、痛みが激しい時は手術治療が第一選択です。

肝臓病

肝機能AST(GOT)、ALT(GPT)、γGTPなどが高い場合、一番多いのは肥満やアルコールによるいわゆる脂肪肝です。しかしウイルス肝炎など放置すると肝硬変や肝臓癌につながる病気もあります。ウイルス肝炎は現在飲み薬で治すことが可能な病気になりました。肝機能が悪いと言われた時には一度は肝炎ウイルスのチェックや腹部エコーを受けましょう。最近非アルコール性脂肪性肝障害が話題になっています。いわゆる脂肪肝と思われるものの中に肝硬変や肝臓癌を起こすものがあり、注意が必要です。

腎臓病

代表的な病気に慢性腎炎、高血圧性腎硬化症、糖尿病性腎症などがあります。
尿検査で尿に蛋白や血液が混ざったり、症状としては顔や足にむくみがでます。
健診で尿検査に異常がある場合は再検査を受けてください。高血圧治療中の方や糖尿病の方は定期的に尿検査を受けましょう。慢性腎炎、高血圧性腎硬化症や糖尿病性腎症と診断されたら、塩分制限、食事のタンパク量制限、内服薬で治療をします。腎臓の機能を温存し、人工透析に移行するのを予防します。

膵炎

膵臓に炎症がおこり、腹痛を起こします。また膵臓の機能低下で食物の消化吸収に障害が起こります。急性膵炎ではかなり重篤な病状になることも稀ではありません。原因はアルコール過飲や胆石症が主なものですが、原因不明のものも10-20%あります。診断は主に血液検査、腹部エコー検査、腹部CT検査により行います。急性膵炎の場合は原則入院治療です。慢性膵炎の場合は、食事で脂肪分を避けたり、消化酵素などの内服を行います。

貧血

女性の貧血はよくある病気です。子宮筋腫による出血や極端なダイエットなどで鉄分が不足する鉄欠乏性貧血が多く見られます。鉄が体内でうまく利用できず、貧血になることもあります。男性の貧血は少なく、男性で貧血を認めた場合は、胃や腸から出血するような病気(胃潰瘍や胃がん、大腸がん)などがないか調べる必要があります。高齢者では骨髄機能低下により貧血が進んできます。貧血にはいろいろな種類がありますので、まず血液検査で貧血のタイプを見極め、原因に応じた治療が必要です。

貧血

甲状腺疾患

甲状腺は甲状腺ホルモンを出す臓器でホルモンの分泌に異常が起こると症状が現れます。バセドウ病はホルモンが出すぎた場合で、動悸、発汗、体重減少、眼球突出などの症状が代表的です。甲状腺機能低下症(橋本病など)はその逆の症状が出現し、寒がりになったり、注意力が低下したり、足のむくみがでます。甲状腺が腫れている、動悸がする、汗が多い、体重減少などの症状がある方は、血液検査、甲状腺エコー検査を受けましょう。内服薬の治療でほとんどの方が改善します。

甲状腺疾患

頭痛

頭痛は多くの方が一生に一度は経験する症状です。頭痛を感じると脳の重大な病気を考えがちですが、くも膜下出血などの重篤な疾患は稀で、片頭痛や筋収縮型頭痛などの機能性頭痛が大半を占めます。まず鎮痛剤、片頭痛であればトリプタン、筋収縮型頭痛であれば筋弛緩薬などの薬を使います。それでも頭痛がおさまらない場合は頭部CTやMRIなどの検査で原因となる病気がないか確認が必要です。急激に発症した激しい頭痛で、意識障害を伴うような時は早急の対応が必要です。

頭痛

Information

※2018年1月「大東外科医院」は「川越大東医院」へと名称変更いたしました。

埼玉県川越市南大塚2-10-10 
TEL 049-243-3345

当院へのアクセス
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午後:14:30~18:00

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(受付は~13:30まで)
★:整形外科

※受付時間は診療時間の終了15分前までです
※特に整形外科をご希望の方は、火曜日の午前にお越しください
※受付時間は診療時間の終了15分前までです。