予防できる病気は予防が一番 ワクチンの重要性

2025.12.12

皆さんが医療機関を受診するのはどのような時ですか。

一番多いのは、やはり何か症状が出た時だと思います。

「今日は朝から喉が痛く、咳が出る」「昨日から熱が出た」「頭痛がひどく仕事に行けない」

「胃が痛くて、食事が摂れない」「吐き気と下痢が2日間続いている」「転倒して歩けない」

あるいは症状はないが会社の検診で「糖尿病があると言われた」「血尿があると言われた」「血圧が高いと言われた」

など様々な場合があるでしょう。

つまり何か身体にわるいところがあるので、受診するパターンです。

では病気の予防のために医療機関を受診することはありますか。

一番はワクチンですね。インフルエンザや肺炎球菌、帯状疱疹のワクチンがほぼ皆さんが受けるワクチン全体の9割ほどになると思います。(成人の場合、医療機関により差はあると思いますが)

ワクチンを打つ意味、それはワクチンにより病気にかかりにくくなる、またかかってしまっても、重症にならないためです。

 1.インフルエンザにかかると抗インフルエンザ薬を飲んでも、数日は熱や関節痛、咳などでつらい思いをしなければなりません。高齢者の場合、インフルエンザをこじらせて肺炎になることもあります。

 2.肺炎になると、元気な方なら外来で内服治療だけで治ることもありますが、高齢で肺気腫や糖尿病、腎不全など基礎疾患があると重症化しやすくなり、数日入院して抗菌剤の点滴をしないと治らない、その分医療費もかかりますし、ご家族も大変です。また残念なことに肺炎が重症化して命を落とすこともあります。(ちなみに高齢者の死因の4位が肺炎です。1位がん、2位心疾患、3位脳血管疾患です。)

 3.帯状疱疹も内服薬でよくなることが多いですが、いわゆる帯状疱疹後の神経痛で長い間つらい思いをされる方も少なからずいらっしゃいます。顔面に帯状疱疹ができて、その後重症のめまいが20年以上続いた方もいました。おそらく前庭神経の障害だと思います。

ワクチンで予防ができる病気で重要なもの

 インフルエンザ

 肺炎球菌による肺炎

 帯状疱疹

 です。

 それぞれ大変効果のあるワクチンができています。特に肺炎球菌ワクチンは従来の定期接種に使われていたニューモバックスより効果があり、免疫機能が長続きすると言われているキャップバックスというワクチンが2025年8月に日本で製造承認されました。

 おそらく今後はこのキャップバックスが肺炎球菌ワクチンの主流になっていくと考えられます。またプレベナー20というワクチンもキャップバックスと同様の種類のワクチンで、予防効果の実績もあり日本でも使用できます。

その他のワクチン

 子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)は子宮頸がんを予防するワクチンです。がんの発症予防率は90%以上と言われています。(日本産婦人科学会のガイドライン等から)若年男性の尖圭コンジローマ予防にも使われています。当院ではできません。

 新型コロナワクチン 多くの研究でオミクロン株になり「発症予防効果」より「重症化予防効果」を期待して接種するという考えになっています。

 RSウイウルスワクチン 高齢者の呼吸器感染の原因となるRSウイルスに対するワクチンです。肺気腫など呼吸器疾患のある方は特には接種が勧められています。

予防できる病気は予防するのが、健康を保つためには重要ですね。

そのためにはワクチン接種はかかせないものです。

何を打てばいいのか迷う時はご相談ください。